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世界的な「水不足」問題 [株式・経済]

毎週土曜放送のラジオNIKKEI「Toyo market strategy」では、番組内「日本株・中国株のコーナー」で毎回注目銘柄をレポートさせていただいています。

先週3月14日(土)放送回で
中国の水不足問題および水関連銘柄について、レポートしました。時間の関係上、全てをご報告できませんでしたので、改めてここでご紹介します。

今、世界中で深刻な「水不足」に悩まされています。

あの著名投資家であるジム・ロジャーズ氏は自身のHPで、以下のようなコメントをしています。

「中国の心配材料は何だろうか。革命、内乱、飢餓などといったことは、私は全く気にしていない。中国の心配材料は水だ。中国は桁外れな水問題に直面しており、水が無くなってしまえば全ては終わりだ。」と。

また、投資アドバイザーであるラリー・エーデルソン氏も

「世界では20億近い人がきれいな飲み水を手に入れることはできない。金融危機ではなく、本当の危機はここにある。
世界では毎年、約1200万に及ぶ人たちが、1日1万人の子どもたちが純粋なきれいな水不足が原因で命を落としている。毎日10億人近い人々が、きれいな飲み水を手に入れることが出来ない。

中国政府の水の供給量は、6億5000万人分にとどまるとみられる。13億人の人口の半分にしか行き渡らない。現在、660ある中国の市の中で、440の市が水不足に直面している。」と自身のサイトで紹介しています。


そこで、今後益々深刻化するであろう水問題にスポットをあて、関連する銘柄を探していたところ、中国関連銘柄かつ水処理関連である

東証1部上場6988 日東電工 

を取り上げることにいたしました。

日東電工はご存知のとおり、テープ基幹の総合材料メーカーであり、液晶・半導体、医療用など多角展開をしている企業です。逆浸透膜ではアメリカのダウ・ケミカル社に次ぐ世界2位の会社です。

今回わたくしが注目した点は
同社の「海水を高効率で真水に変換する海水淡水化用の逆浸透膜エレメント」の技術です。
具体的には、無尽蔵の海水を高効率で飲料水やプロセス用水に変え、切迫する水需要に応えるものです。
同社は、水不足が問題になっている中国で、塩水や汚染物質を多く含む原水から工業用の純粋を確保すべく、世界最高レベルの脱塩率を実現した新規純粋製造用逆浸透膜を開発し本格的に量産を開始しています。
現在の環境から考慮すると益々需要が増えていくと考えられ、同社の技術が生かされていくのではないでしょうか。

番組でご紹介した13日(金)終値は1944円。

テクニカル面から検証&今後の株価を予測しますと・・・

これまでの値動きは
06年2月に10890円の高値をつけたあと、下落し、08年12月4日には1412円まで下落。ここを底にして戻してきています。今年2月7日には2040円まで戻ぢ、その後は1600円~1800円のもみ合い後、そこから放れてきています。
仮にこの2040円を抜けてくると、次の目標は08年10月14日の2245円、10月31日の2320円と2200~2300円どころがターゲット。ちなみに200日移動平均線が2600円台にあり、最終的なひとつの目標値になりそうです。(番組時間の関係上ここまでお伝えしきれませんでした(汗))

で、番組オンエア以降の株価の推移を見ますと・・・
本日17日(火)には、終値 2070円と7日続伸!!ほっ[わーい(嬉しい顔)]

今後は全体の相場環境によりますが、材料性もありますので(先週は液晶フィルムが前月比16%増と2桁回復との材料が好感された)中長期で見ていきたいと思います。

以上、ご参考までに。
尚、投資の最終判断はご自身でお願いいたします。←決まり文句ですね[たらーっ(汗)]

それにしても、この「水問題」、どげんかせんといかんですたい!

番組HP:http://blog.radionikkei.jp/toyo/

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コメント 1

マネー・ゲーム

6988、見てみました。
あまりデイ・トレーダー向きではないようなので
ひとまず私は傍観しておきたいと思います。

世界の水不足については
かなり前から議論されており
中国政府も充分認識してると思います。
というか
今後中国では
あらゆるものが不足してくるので
どんな事態になるか想像もつきません。
下手すると
水どころか
空気まで売り買いする時代が来るかもしれません。
現に今では
二酸化炭素が国家レベルで売買の対象になってますからね。

リサイクルというのは
一見すると良さそうですが
実は
相当なエネルギーを消費してます。
たとえば汚れた皿一枚洗うにしても
水、洗剤、ガス、電気、等々の消費によって
再び使えるようにしてるわけです。
つまり
リサイクルには必ず犠牲が伴うということです。
皿を使わない他の動物には
こんな心配、必要ありません。

結局
人類が存在する限り
地球に悪影響を及ぼすことは避けられず
この大いなる矛盾をいかに解決していくか
おそらく
誰にもわからないのではないでしょうか。

ちょっと話がそれてしまいましたが
要するに
金融危機よりも水不足よりも
もっと大きな問題がある、ということですね。
もちろん
投資ではそこまで考えない方が賢明でしょうが・・・
by マネー・ゲーム (2009-03-18 02:56) 

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